宵の明星、東の空。

作家のタマゴが書くブログ。

「国語論争」と「英語」

教育界は今、英語教育で真っ二つに分かれている。

「幼児英語教育推進派」か

「美しい日本語が先派」か。

 

そもそも、「国語論争」が起こること自体、「英語を勉強する目的」を誤解していると言わざるを得ない。

 

なぜ、今日の国際社会で、英語が国際共通語なのだろうか。

それは、【第二言語としている人口が最も多いから】だ。

 

母国語の人口としては、他の言語とさほど変わりはない。

 

今、政治にしろビジネスにしろ、【英語が出来なければ話にならない時代】が到来してきているのだ。

だというのに、日本人は給料ばかり高くて英語力が低い。このままでは、日本の未来は暗い。

 

【英語はメシの種】であって、「国語云々」の話ではない。

 

米国英国にとっては、【英語は文化の一部】かもしれないが、日本人である我々にとって、【英語はコミュニケーションツール】でしかないのだ。

 

それを分かっていない政治家、教育者が多すぎる。

 

美しい日本語が先?

そんな事は誰でも分かる。

私だって物書きの端くれだ。日本語がいかに繊細で美しく、複雑な表現をすることが出来るのかくらい分かる。

 

しかし、これからの少子高齢社会を考えると、文化的には有名になっても、日本語の政治的な影響力はますます低下していくだろう。

 

それを考えたら、私たちは【英語が先か日本語が先か】などという不毛なことを今すぐにやめなければならない。

 

①日本語を保護、育成し、

②【読み書き中心の英語教育から、リスニングとスピーキング中心の英語教育】への変革をする。

 

この二つを一刻も早くしなければならないのだ。

 

次回に続く。

 

参考書籍

【知的武装 part2  大前研一通信特別保存版】